洗濯ほど、終わりがよく分からない家事ってないなと。
洗って、乾かして、畳んで、しまう。
やっと空になった洗濯かごも、その日の夜にはもう満杯に。
暮らしが続くということの最たるものですね。
だからこそ、家づくりのとき、洗濯そのものをなくすことはできなくても、家の中を行ったり来たりする距離だけは、なるべく短くしたいと思いました。
わが家では、洗濯乾燥機から引き出しまで、だいたい2歩。
タオルやパジャマなら、取り出して、畳んで、振り返って引き出しへ。
この間、ほぼピボットです。
この家に住んで、本当によかったと思う場所のひとつです。
それでも、カウンターの上には、ときどき洗濯物の山ができます。
6年暮らして分かったのは、いくらよい間取りでも、魔法のように家事が勝手に終わるわけではない、ということ。
だけど、その山を「これくらい」で済ませてくれる間取りはある、ということでした。
洗濯物は、おひさまに当てるものだと思っていた
家を建てる前の私は、洗濯物は外に干して、おひさまに当てて乾かすものだと信じて疑いませんでした。世の中の当たり前。以上。
けれど家づくりを始めて、一日の家事の流れを考えるうちに、その前提を一度外してみることにしました。
このあたりの話は、「家づくりにおいて、わが家がすてたステレオタイプ3選」にも書い他のですが、わが家が選んだのは、乾燥まで機械に任せる「干さない洗濯動線」でした。
慣れた今では、むしろ外に干すと花粉や砂埃が気になるほどです。
そしてもうひとつ考えたのが、洗う場所だけを便利にするのではなく、その先の「畳む」「しまう」まで、すぐ近くに置くことでした。
わが家の洗濯動線|2階に、洗う・畳む・しまうを集めた
わが家のランドリールームは2階にあります。
同じ2階には、洗面、浴室、ファミリークローゼット、そして家族が日中を過ごすLDKも。
着替えも洗濯も入浴も、すべて同じ階で済みます。
これは、以前書いた「2階にある平屋」のような間取りをつくるうえで、大切にした配置のひとつでした。
ランドリールームの中にあるのは、だいたいこんな感じのものです。
- 洗濯乾燥機:パナソニックのドラム式。洗濯から乾燥まで、この1台で
- チェスト:乾燥機を背にして、振り返った先に
- カウンター:服を畳むための場所

距離にすると、
- 洗濯乾燥機 → チェスト:約2歩
- 洗濯乾燥機 → ファミリークローゼット:約3〜5歩
正直に言うと、ランドリールームは広くありません。
図面で見ると約2畳(1700×2000mm)。そのうち奥行き500mmぶんが棚とカウンターなので、立って動ける床は約1.5畳ほどです。扉の向こうのファミリークローゼットも、約1.6畳(1700×1500mm)とコンパクトです。
写真で全体を撮ろうとしても、どうにも収まらないくらい。
でも、この狭さが、そのまま動線の短さになっています。
※広さは図面上の壁の中心から測った寸法です。実際に使える広さは、これよりさらに小さくなります。
乾燥機から引き出しまで、ほぼピボット
ほとんどの衣類は、洗濯から乾燥まで機械におまかせです。
乾燥が終わったら、タオルや肌着、パジャマなどは、取り出しながらその場で畳みます。
畳んだものは、振り返ってチェストの引き出しへ。

歩くというより、体の向きを変えるくらいです。

家づくりのときは、真面目に動線を考えていたはずなのに、6年経って眺めてみると、ランドリールームの中でくるっと方向転換しているだけ。
それくらいの小さな範囲で、洗濯の大部分が終わります。
それ以外の服は、カウンターで畳んで、数歩先のファミリークローゼットへ。
洗濯物を抱えて廊下を歩いたり、階段を上り下りしたりすることは、まずありません。
ファミリークローゼットの中は、無印良品の「ポリプロピレン クローゼットケース」の小・中・大を組み合わせて、子どもの普段着と、大人の服の一部を入れています。
もうひとつ、クローゼットで使っているのがキャスター付きのワゴン。子どもたちのスポーツウエアや学校の体操服は、ここにポンポンと入れるだけ。ほかの引き出しには、裁縫セットや薬、湿布類など、細々したものをまとめています。
見た目は無印のケースによく似ていますが、引き出しがばらけないので、とても使いやすいです。

チェストの中身
チェストに入れているのは、タオル、肌着、パジャマなど。
それから、夫のスポーツウエアです。
乾燥機から出して、その場で畳んで、振り返ってしまえるもの。
クローゼットまで運ばなくていいものが、ここに入っています。
カウンター下は、幅60cmの4段チェスト(楽天のインテリアショップ・イーナで購入。2026年10月時点では売り切れ)と、無印良品の「再生ポリプロピレン入り 小物収納ケース」の小・中・大を組み合わせています。
乾燥機にかけないもの
全部を乾燥機に任せているわけではありません。
夫と子どもたちのスポーツウエア、それから乾燥機にかけたくないおしゃれ着などは、歩いて5歩のバルコニーに干しています。
洗濯機から取り出して、その場でさっとハンガーにかけて、バルコニーまで持って行きます。
数も限られているので、そこまで大変さは感じていません。
それでも、洗濯物は山となる
これだけ近ければ、いつもきれいに片づいているのでは。
そう思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
どんなに3歩で済んでも、畳まなければしまえない。(当たり前)
乾いたものを、ついカウンターの上に置きっぱなしにしてしまう。
それも、わが家の日常です。

間取りを工夫しても、最後に手を動かすところまでは、やっぱり自分たちの仕事でした。
ただ、山ができる場所は、カウンターの上だけ。
しまう場所は、そこから2歩、数歩の距離にあります。
洗濯物が家のあちこちに散らばらず、この部屋の中で「これくらいの散らかり」で済んでいる。
それは、手間と無駄な移動を最小限にできた、この動線のおかげだと思っています。
6年使って、困ったこと
この記事を書くにあたって、6年分の「困った」を思い出してみました。
カウンターの上の山。
……それ以外は、特に思いつきませんでした。
狭いランドリールームですが、毎日の洗濯で不便を感じたことは、ほとんどありません。
もう一度家を建てるなら
もう一度建てるとしても、たぶん同じような配置にすると思います。
振り返れば引き出し、畳む場所があって、数歩先にクローゼット。
この並びは、6年使った今も変えたいとは思いません。
広さについても大きく変えるつもりはなく、
ものの全体量の管理、場所の管理がしやすい、今くらいのスペースが、自分に合っているなと感じます。
まとめ|家事をなくすのではなく、小さくしてくれる間取り
わが家の洗濯動線を、あらためてまとめるとこうなります。
- 2階のランドリールームに、ドラム式洗濯乾燥機・チェスト・畳むカウンター
- 洗濯乾燥機からチェストまで約2歩、ファミリークローゼットまで約3〜5歩
- タオル・肌着・パジャマ・夫のスポーツウエアはチェストへ、それ以外はファミリークローゼットへ
- スポーツウエアとおしゃれ着は、乾燥機にかけずに干す
- 6年使って困ったのは、カウンターの上に洗濯物の山ができることくらい
近ければ、自動的に片づくわけではもちろんありません。
カウンターの上に山ができる日もあります。
それでも、その山が「これくらい」で済んでいるのは、畳む場所としまう場所が、すぐそばにあるからだと思います。
家事をなくしてくれる間取りではなく、家事を少しだけ小さくしてくれる間取り。
わが家にとっては、そのくらいが、ちょうどよかったようです。









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